

国公立大学医学部ではセンター試験で、85%~90%以上の得点率を必要とします。例年、この科目の平均点は6割から7割弱。平均点からさらに15%~20%の上積みが必要となるため、用語の暗記に限定した学習スタイルでは、目標とする点数に達することは難しいといえます。正確な用語の暗記は不可欠ですが、その意味・内容や理論を理解するように努めていくことが重要です。一般的に、理系学部受験では地歴・公民は重要視されない傾向にありますが、医学部入試に必要不可欠な小論文・面接には、「社会に関する幅広い関心」が必要です。地歴・公民はこれらの基礎になるため、興味をもって主体的に学習に取り組むようにしましょう。
地歴・公民は、春から夏までに全範囲の学習を一通り終えておくのが理想的です。教科書や参考書、重要用語集の説明文書を通読し、重要用語の6割程度を認識することを目標とします。秋以降は、過去問・予想問題を中心に問題を解き、誤答を中心に知識整理をします。1年分の模擬試験を解き直しても効果的。この時、得点を気にせず、解けなかった問題の知識を広げるチャンスと捉えて反復しましょう。また、公民系は時事からの出題が多く、日頃から新聞やニュースをチェックし、社会の大きな流れやトピックスを把握しておくことも大切です。ただし、実際に問われるのは、根底にある基本概念や用語が中心。時事に関する深い知識は不要です。
地歴が得意な人も苦手な人もペース配分が重要です。
得意な人は実力を過信するあまり他の教科に時間を取ってしまい後半に時間切れに。苦手な人は敬遠する気持ちが強くなり、やらないまま時間切れになりがちだからです。
広範囲で覚えることも多いため、1年を通じてコンスタントに勉強し続けるのがポイントです。授業はスローペースで始めます。夏頃からモチベーションを上げるためにペースを上げ、秋頃にはひと通り学習範囲を終わらせ、秋以降は過去問に取り組み、最後に暗記事項の整理をします。
地歴も公民も一人で受験勉強をするとペースを維持することが難しいのです。また暗記も、用語を単体で覚えるのではなく、派生する事項を関連づけて覚えないと意味がありません。簡単そうで意外に難しいのが地歴の受験勉強なのです。
地歴に比べると出題レベルは高くないのが公民です。項目のまとめからスタートし、知識のブラッシュアップを行うように心がけましょう。設問で重要視されるのは単語の用語解説です。
最後まで用語の暗記に取り組み、少しでも知識を増やします。また、社会的に話題になっている事柄を調べて理解しておくことも大切です。 案外忘れがちなのですが、小中学校で学んだことを復習することも重要です。項目別に振り返ってみるようにしましょう。
ノートを工夫することも良い結果に繋がるでしょう。要点が一目でわかるノートを自分なりに作成してみましょう。このとき、単なる作業にならないように気をつけることも大切です。
地歴も公民も教科書をないがしろにせずに学習することが大切です。基本事項をしっかり覚え、ペース配分に気をつけることで乗り越えましょう。