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センター試験は大学入学共通テストへどのように変わるのか?

そもそもなぜ大学入試センター試験(以下、センター試験)から、大学入学共通テスト(以下、共通テスト)に変更されるのでしょうか? その本質を考えると、共通テストでどのような対応が必要となってくるかが自ずとわかってきます。

まず、センター試験から共通テストへの変更は、国が目指す大きな教育改革の一端に過ぎません。 大まかに教育改革についてまとめると、『グローバル化が進み、AI等の発達で日々技術が進歩していく先の読めない時代に活躍できる人材を、小中高大の教育を通して育成していく』ということです。


国は、そのように活躍できる人材に求められる力をより具体的な言葉で示しています。それが学力の3要素と呼ばれるものです。 学力の3要素とは、①『知識・技能』 ②『思考力・判断力・表現力』 ③『主体性・多様性・協調性』のことです。

ここで、センター試験について考えてみます。センター試験では、豊富な知識や様々なパターンを学習し、 それらを組み合わせて解く必要がある高度な問題が出題されています。 つまり、学力の要素で言うならば①『知識・技能』の要素が必要とされています。

そして、文部科学省のウェブサイトが発表している「大学入学共通テストの実施方針-目的」の項に、『~各教科・科目の特質に応じ、知識・技能を十分有しているかの評価も行いつつ、 思考力・判断力・表現力を中心に評価を行うものとする。』と記載されていることから、 共通テストでは学力の要素として①『知識・技能』、②『思考力・判断力・表現力』が必要であることが明らかです。


下線部a、bを考慮すると、共通テストでは、学力の要素①『知識・技能』のみを問う問題は減り、学力の要素②『思考力・判断力・表現力』を問う問題が増えることが見えてきます。

センター試験と大学入学共通テストとの具体的な違い

では、学力の要素②『思考力・判断力・表現力』を含む問題とはどのようなものなのか、共通テストの試行調査の問題とセンター試験の過去の問題を例に挙げ確認していきましょう。


医学部入試で必須となってくる英語と数学を対象に、センター試験と大学入学共通テストとの具体的な違いを確認していきましょう。

まずは英語についての違いを確認していきます。現行のセンター試験では、例年、大問1で発音記号・アクセント問題が、大問2・3で文法問題、語句整序問題、会話文空所補充問題が出題されていました。 これらは全て、学力の要素①『知識・技能』のみを測るものでした。共通テストでは、現行の大問1~3のような出題がなくなり、 学力の要素①(知識:語彙力、文法力)を含みつつ、要素②『思考力・判断力・表現力』も測れるよう全て長文問題(会話文や日記・手紙等も含む)が出題されます。

次に数学です。 そもそも数学は要素②『思考力・判断力・表現力』の思考力が必要なので、大きく変わらないのでは?と思われがちですが、数学も大きく変わります。数学は実際の具体的な問題を見て確認してみましょう。


以下の2つのテストは、令和2年度のセンター試験の数学II・数学Bの問題と平成29年度に実施された共通テストのモデルとなる試行調査の数学II・数学Bの数列の問題です。

令和2年実施センター試験数学II・数学Bより
平成29年度試行調査より

センター試験、試行調査、いずれも階差数列の一般項を求める問題という点では概ね同じと言えます。

しかし、一見してわかる違いは、試行調査の問題は文章が多く、グラフを含んでいる点です。また、文章の内容は、薬の効能に関するもので、我々の日常に帰着するものとなっています。


さらに具体的な内容を見ていくと、センター試験では初項、漸化式が与えられており、指示に従って式変形をして解答していくものです。 ただし、その式変形には高度な知識・技術が必要です。一方、試行調査では、初項、漸化式自体が問題として問われており、文章とグラフから読み取って解答する必要があります。 ただし、数学としての知識・技術は非常に易しいものとなっています。この例以外の問題を比べても概ね同様の傾向が見て取れます。

数学において、共通テストとセンター試験では必要となる学力の要素の比重が大きく違います。

大学入学共通テストにはどのような対策が必要なのか

ここまで、「何故変わるのか?」「今までとどう変わるのか?」を述べてきました。
一旦、ここまでの情報をまとめると、英語と数学については、以下のようになります。

英語:深い語彙・文法知識は必要ないが、大量の長文を読解する力が必要になる。

数学:高度な数式処理は必要ないが、解答に必要な数式を自分で立式する必要がある。

医学部入試において共通テスト対策だけを考慮すると、英語では120分で大問7題の英語長文を読み意味を理解する力を養うことで対策でき、 数学では文章を読んで数式を作る読解力やグラフを読み取る力、また理解した内容を各単元の内容に帰着させる力などを養うことで対策できます。


ここで注意すべきなのは、医学部入試では共通テストの後に各大学が独自に作成する個別試験が控えている点です。 いままではセンター試験の延長線上に各大学の個別試験が位置付けられていたので、①『知識・技能』の対策をすることでセンター試験と個別試験の対応もできました。 今後は共通テストでは①②を必要とし、後の個別試験はより高度な①『知識・技能』のみが必要になるため、センター試験よりさらに多様化した対策が必要です。 総合型選抜や学校推薦型選抜においては③『主体性・多様性・協調性』も必要になるかもしれません。


つまり、共通テスト対策には、センター試験より多様化した対策が必要となり、また医学部入試という特化した対策も必要になってきます。

メディカルラボだからできること(数学)

「共通テスト」では、問題で問われていることを正確に理解し、それを数学で学んだいずれかの単元の考え方に帰着させ、数式で表現した上で解答を導き出すというような読解力や思考力、表現力が必要とされます。

つまり、共通テストに対応するためには、これまで述べたような読解力、思考力、表現力を養い、自らの力で解法の糸口を見つけ出すようにならなければなりません。

数学が苦手な生徒

原因1:問題文の読み取り(読解)でつまずいている。
→日本語の読解力を養う指導が必要かもしれない。

原因2:思考力に問題を抱えている。
→考えるための土台となる典型的な解法の習得が不足しており、それらを習得するための指導が急務かもしれない。

上記のように、数学が苦手な生徒でも、それぞれ必要とされる指導は異なります。

しかし、集団の授業(100人であっても5人であっても)では、「この問題では、次のようなことを問われています。 これは数列で学んだ考え方ですね。ですから式で表すとこうなります。 これを解いていくと、答えはこうですね。」と講師が生徒に対し解法を伝えるだけの一方向の指導となるため、講師は生徒がどのように考えたかまでは把握することができません。 正答までの流れ全体の指導はできても、生徒がどのように考えたか、思考過程一つ一つを講師が確認することはできません。
このような力を強化するための一番効率的な方法は、生徒と講師間で一つ一つの思考過程の確認が不可欠であり、授業も考え方ややりとりが必要となってきます。

上記指導は個別指導でしか対応できません。また、個別指導では講師と生徒が十分に議論を交わすことが可能です。 いろいろ試行錯誤を繰り返し、議論しながら一歩ずつ進んでいくことが、成績向上へとつながるのです。

また、医学部に合格するためには、やはり高度な知識・技能も必要です。読解力、思考力・知識・技能など、個人によって大きく異なるこれらの力を医学部に合格するレベルまで効率よく引き上げるには、個別指導の医系専門予備校メディカルラボは最適であるといっても過言ではないでしょう。

完全個別指導だからこそ、講師・スタッフが生徒一人ひとりにトコトン向き合います。ぜひ、メディカルラボで医学部合格を目指しましょう。