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医学部の受験科目を解説!国公立大と私立大の一般選抜

2023.3.6公開
医学部の受験科目は、国公立大学と私立大学で異なります。また、私立大学でも一般選抜か、大学入学共通テスト利用方式かといった選抜方式によっても変わってきます。一般に、医学部は他の学部と比べて難関と言われています。医学部受験の特性を踏まえ、志望校に的を絞った戦略で合格を目指しましょう!

 

医学部受験は他の学部とどう違う?

医学部は他の学部に比べると求められる学力水準が高く、いずれの大学も難関と言えます。また、一口に医学部と言っても、国公立大学か私立大学かによって試験科目や範囲も異なるため、それぞれに合わせて対策する必要があります。さらに、大学ごとに出題形式や傾向に特徴があるため、志望校の出題傾向に沿った対策は必須と言えます。

医学部の定員は今後削減される?

厚生労働省は2008年度(平成20年度)以降、医学部の入学定員を増員する取り組みを行ってきました。卒業後に医師不足が深刻な地域で診療を行うことを条件にした「地域枠」などを中心に暫定的に増員していましたが、2024年度(令和6年度)については、2019年度(令和元年度)の医学部総定員数(9,420人)を上限とし、2023年度(令和5年度)の枠組みを維持する方針を示しています。2024年度も医学部全体の募集人数に大きな変動はないですが、定員の削減を予告している大学もあります。志望校を含め、各大学の動向には注目しておきましょう。

 

国公立大学の医学部の受験科目

国公立大学では、50大学に医学部が設置されています(2022年度時点)。国公立大学の一般選抜では、大学入学共通テスト(以下、共通テスト)と個別試験(前期日程・後期日程)の成績を総合して合否が決まります。一般選抜以外にも、学校推薦型選抜や総合型選抜など様々な選抜方式がありますが、ここでは一般選抜の受験科目について解説していきます。

大学入学共通テストの科目

【宮崎大学(前期日程・後期日程)の科目】

外国語/数学2科目/理科2科目/国語/地理歴史・公民1科目
外国語『英語(リーディング・リスニング)』
数学①『数学Ⅰ・A』(必須)
数学②『数学Ⅱ・B』『簿記・会計』『情報関係基礎』から1科目
理科『物理』『化学』『生物』から2科目 ※基礎科目の選択不可
国語『国語』
地理歴史・公民『世界史A』『世界史B』『日本史A』『日本史B』『地理A』『地理B』『現代社会』『倫理』『政治・経済』『倫理,政治・経済』から1科目

※2023年度の情報です。

2021年度入試から「大学入学センター試験(以下、センター試験)」が「共通テスト」に変わりました。共通テストは従来のセンター試験に比べ、より表現力・思考力・判断力を問う問題が出題されるようになりました。志願者数が定員を大幅に上回る場合に、第1段階選抜基準を設定し、その基準を上回らなければ2次試験の受験資格を得られない大学もあります。

 

個別学力試験

個別学力試験には前期日程と後期日程の2回チャンスがありますが、前期日程と後期日程では、必要となる科目が異なる場合が多いので注意しましょう。

【宮崎大学(前期日程)の出題科目と出題範囲】

外国語/数学/理科2科目/面接
外国語コミュニケーション英語Ⅰ・コミュニケーション英語Ⅱ・コミュニケーション英語Ⅲ・英語表現Ⅰ・英語表現Ⅱ
数学数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B(数列・ベクトル)
理科『物理基礎・物理』『化学基礎・化学』『生物基礎・生物』から2科目 
面接 

※2023年度の情報です。


【宮崎大学(後期日程)の出題科目と出題範囲】

外国語/面接
外国語コミュニケーション英語Ⅰ・コミュニケーション英語Ⅱ・コミュニケーション英語Ⅲ・英語表現Ⅰ・英語表現Ⅱ
面接 

※2023年度の情報です。

 

2023年度入試では16大学で後期日程が実施されましたが、後期日程を廃止する大学が増えてきています。前期、後期ともに十分に確認しておきましょう。

 

私立大学の医学部の受験科目

私立大学では、31大学に医学部が設置されています(2023年度時点)。私立大学も国公立大学と同様に、一般選抜のほかに様々な選抜方式がありますが、ここでは一般選抜と大学入学共通テスト利用方式(以下、共通テスト利用方式)について解説します。

基本的にはいずれも1次試験(主に学力試験)を通過した者のみが2次試験(主に面接・小論文)を受験でき、それらの結果を総合して合否が決まります。私立大学の中には日程的に複数回受験できる場合もあるため、受験校を検討する際には受験日程も重要なポイントとなります。

一般選抜

私立大学の一般選抜は、共通テストを利用せず個別試験のみで判定するのが一般的です。また、1/3程度の大学で後期日程も実施されています。ここで個別試験の内容と具体例をご紹介します。

【金沢医科大学(一般選抜前期)の1次試験科目と出題範囲】

外国語/数学/理科2科目
外国語コミュニケーション英語Ⅰ・コミュニケーション英語Ⅱ・コミュニケーション英語Ⅲ・英語表現Ⅰ・英語表現Ⅱ
数学数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B(数列・ベクトル)
理科『物理基礎・物理』『化学基礎・化学』『生物基礎・生物』から2科目

※2023年度の情報です。


【金沢医科大学(一般選抜後期)の1次試験科目と出題範囲】

外国語/数学
外国語コミュニケーション英語Ⅰ・コミュニケーション英語Ⅱ・コミュニケーション英語Ⅲ・英語表現Ⅰ・英語表現Ⅱ
数学数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学A・数学B(数列・ベクトル)

※2023年度の情報です。

私立大学の医学部の一般選抜の場合、学力試験は英語・数学・理科2科目が最もオーソドックスなパターンです。一部の大学では理科が1科目のみだったり、数学の替わりに国語を選択できたりしますが、全体から見ると少数派です。また、上記で挙げた金沢医科大学の場合、後期日程は英語と数学のみで受験でき、数学の範囲から数学Ⅲが除かれるため、例年志願倍率は高めになっています。さらに、私立大学の医学部では特に理科を重視する大学が多く、配点も高くなる傾向にあります。対策をきちんと行っておくとよいでしょう。

【金沢医科大学(一般選抜)の2次試験科目】※前期・後期共通

小論文・面接
○小論文時間60分
 形式課題文型/要約200字+説明200字
○面接時間30~40分
 形式グループ面接(集団討論)受験生4名に対して面接官3名

※2023年度の情報です。

小論文のテーマは医療に関する内容が一般的ですが、大学によっては他分野からも出題されるほか、絵画や写真が与えられてそれに対する考えや意見を述べさせる大学もあります。上記に挙げた金沢医科大学の場合、毎年要約問題が出題されており、一般的な小論文の技術に加え、現代文の力も必要となります。限られた文字数の中で過不足なくまとめる能力が求められると言えます。

面接では、大学が掲げている新規入学者の受け入れ方針である「アドミッション・ポリシー」に基づき、それぞれの大学の求める人物像に合っているかを見られるほか、多角的に物事を捉えられるか、人格はどうかなど、「医療現場に立つ覚悟とその資質を持っているか」を見定められます。

 

共通テスト利用方式

私立大学にも、共通テストを利用する受験方式があります。一般的には、共通テストを1次試験とし、通過できた者が2次試験に進みますが、別途学力試験を課す大学もあります。

【愛知医科大学(共通テスト利用前期)の試験科目と出題範囲】

外国語/数学2科目/理科2科目/国語
外国語『英語(リーディング・リスニング)』
数学①『数学Ⅰ・A』(必須)
数学②『数学Ⅱ・B』(必須)
理科『物理』『化学』『生物』から2科目 ※基礎科目の選択不可
国語『国語(近代の文章)』

※2023年度の情報です。


【愛知医科大学(共通テスト利用後期)の試験科目と出題範囲】

外国語/数学2科目/理科2科目/国語/地理歴史・公民1科目
外国語『英語(リーディング・リスニング)』
数学①『数学Ⅰ・A』(必須)
数学②『数学Ⅱ・B』(必須)
理科『物理』『化学』『生物』から1科目 ※基礎科目の選択不可
国語『国語(全範囲)』
地理歴史・公民『世界史A』『世界史B』『日本史A』『日本史B』『地理A』『地理B』『現代社会』『倫理』『政治・経済』『倫理,政治・経済』から1科目

※2023年度の情報です。

 

私立大学医学部の共通テスト利用方式では、国公立大学と同様に5教科6~7科目を課す大学が1/3程度、4教科6科目を課す大学が1/3程度となっています。中には外国語・数学・理科のみの3教科4~5科目で受験可能な大学もあります。得意科目で受験できる大学を探してみるものよいでしょう。

【愛知医科大学(共通テスト利用)の試験科目】※前期・後期共通

面接
時間20分
形式個人面接/受験生1名に対して面接官3名

※2023年度の情報です。

共通テスト利用方式の2次試験では、一般選抜と同様に面接試験と小論文試験が課せられることが一般的ですが、上記に挙げた愛知医科大学のように面接試験のみの大学もあります。

 

志望校に合わせた対策で、医学部合格を目指そう

今回は国公立大学医学部、私立大学医学部の受験科目についてそれぞれ解説しました。

国公立大学の一般選抜では、共通テストの受験が必須です。従来のセンター試験に比べ、表現力・思考力・判断力を問う問題が出題される傾向にあります。私立大学は一般選抜のほかに、1次試験に共通テストを利用する「共通テスト利用方式」があります。多くの大学で5教科7科目または4教科6科目が必要ですが、中には3教科4科目で受験可能な大学もあります。

医学部に合格するには、それぞれの大学の出題形式や出題傾向に合わせた対策が必須です。目指す志望校の傾向と、一人ひとりの学力特性・得意不得意に合わせた戦略で、医学部合格にぐっと近づけるでしょう。

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