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研修医とは?医学部卒業から一人前の医師になるまでのキャリアについて解説!

医療ドラマやニュースで、一度は耳にしたことがある「研修医」という言葉。
なんとなく「見習いのお医者さん?」というイメージはあっても、具体的にどんな立場なのか、医師とは違うのか、よく分からない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、研修医の定義や、医学部卒業後の流れについて紹介していきます。

 

研修医は医師なのか?

はじめに「研修医って、結局お医者さんなの?」という疑問にお答えします。
結論としては「医師免許を持つ正規の医師」です。

研修医とは、大学の医学部(6年間)を卒業し、医師国家試験に合格して医師免許を取得した上で、2年間の臨床研修を受けている正規の医師のことです。

つまり、研修医はまだ見習い期間ではありますが、法的には「医師」です。そのため、ドラマのように名札に「研修医」と書かれていることは少なく、一般の医師と同じように「医師」や「〇〇科」と記載されていることがほとんどです。

なぜ臨床研修が義務付けられているのか?

「医師免許があるなら、すぐに一人で診療できるのでは?」と思うかもしれません。しかし、現在の日本では、医師免許を取得した後に2年間の臨床研修を受けることが医師法で義務付けられています。

これは、2004年より必修化された「医師臨床研修制度」によるものです。この制度の目的は、特定の専門分野に進む前に内科や外科、救急科といったさまざまな分野の基本的な診療能力(プライマリ・ケア能力)を身に付けることにあります。

幅広い知識と技術を習得することで、どんな患者さんにも適切に対応できる、総合的な力を持った医師を育てるための重要な期間なのです。

研修医の期間は?一人前の医師になるまでの流れ

では、一人の医師が「専門医」として独り立ちするまでには、どのようなステップを踏むのでしょうか。研修医の期間を含めた全体の流れを見ていきましょう。

1.医学部で学ぶ(6年間)

大学の医学部に入学し、6年間かけて基礎医学や臨床医学を学びます。

2.医師国家試験に合格

医学部を卒業(または卒業見込み)後、医師国家試験を受験し、合格すると医師免許が交付されます。

3.初期臨床研修医(医師免許取得後から2年間)

医師免許を取得後、「研修医」として全国の大学病院や市中病院で2年間の臨床研修を受けます。この段階の医師を「初期臨床研修医」といい、この2年間でさまざまな診療科を回って基本的な診療能力を網羅的に身に付けます。この研修プログラムは「スーパーローテーション(スーパーローテート研修)」と呼ばれています。
スーパーローテーションでは、内科や救急などの一部科目を必修としています。その他は選択科目で、自分が志望する診療科の研修を受けられます。

科目

必要研修期間

内科

24週以上

救急

12週以上(うち4週まで麻酔科も可)

外科

 

 

4週以上

小児科

産婦人科

精神科

地域医療

一般外来

選択科目

4.後期臨床研修医/専攻医(3〜5年間)

初期研修の修了後、内科や外科、小児科など、自分が専門にしたい分野を決め、専門的な技術や知識を深く学ぶ期間です。この段階の医師を「後期臨床研修医」または「専攻医」と呼びます。

初期研修が幅広い診療科を回ってジェネラリスト(総合医)としての基礎を固める期間とするならば、後期研修は特定の専門分野に特化し、スペシャリスト(専門医)としての深い知識・技術を習得する期間といえます。

5.専門医資格の取得

後期臨床研修を終え、各学会が定める試験に合格すると、晴れて「〇〇科専門医」と名乗ることができます。ここまで来て、ようやく専門分野における一人前の医師と見なされます。

さらに医師としての経験を重ねるなど一定の要件を満たして、所定の学会が定める審査に合格することで、「指導医」として認められます。指導医は、研修医の指導・監督・評価を行う立場であり、研修医の診療行為に対する管理責任を負っています。

 

というように、医学部に入学してから専門医になるまでには、ストレートに進んでも11年以上かかる計算になります。一人前の医師になるための道のりが長く険しいことは、あらかじめ覚悟しておく必要があるでしょう。

また、高校から医師になるまでの流れは以下の記事で解説しておりますので、医学部受験を検討している方はよろしければご一読ください。
医者になるには?医学部受験の特徴や合格するために必要な勉強量

研修医~専攻医~専門医・指導医の流れと役割比較表

医師のキャリアにおける各ステージの役割を、以下の表にまとめました。

ステージ

主な期間

役割・業務内容

医学生

6年間

医師になるための学習、病院実習を行う

研修医(初期)

2年間

指導医の監督下で、さまざまな科の診療を経験し、基礎的な診療能力を習得する

専攻医(後期)

3年~5年間

特定の診療科に所属し、より専門的な知識・技術を習得する

専門医・指導医※

各学会の試験合格後

専門医としての診療、後進の指導・監督など

※指導医は7年以上の臨床経験が必要

研修先が決まるマッチング制度

研修医として働く病院は、「医師臨床研修マッチング」という仕組みで決まります。

これは、研修希望者と基幹型病院を「医師臨床研修マッチング協議会」という第三者機関がコンピュータで照合し、最適な組み合わせを決める制度です。
マッチングの手続きは例年6月上旬から始まり、10月下旬には組み合わせが決定します。

就職活動におけるマッチングのようなものだと考えてください。学生は複数の病院を見学・受験し、自分のキャリアプランに合った研修先を選びます。

研修医に関するよくある質問

Q.研修医は手術を執刀できる?
A.一切できないわけではありませんが、初期研修の段階では、器械出しや縫合など執刀医のサポートが中心で執刀する機会は稀です。初期研修を終えた専攻医(後期研修)であれば、外科専門医を目指すうえで術者としての経験が120例以上必要になるため、執刀する機会は増えるでしょう。

Q.研修医になる平均年齢は?
A.高校卒業後、医学部(6年制)をストレートで卒業し、医師国家試験に合格した場合、24歳で研修医になります。
ただし、大学入学前に浪人したり、大学を再受験して医学部に入り直したりする人もいるため、研修医の年齢はさまざまです。30代で研修医になる人も決して珍しくはありません。

Q.研修医でもアルバイトはできる?
A.原則として禁止されている場合がほとんどです。研修医は臨床研修に専念することが義務付けられており、医師法第16条で研修期間中の診療のアルバイトは禁じられています。
診療以外の職種に関しても、多くの病院が服務規程でアルバイトを禁止しています。そもそも研修と当直だけでも非常に多忙なため、アルバイトをする時間的・体力的に余裕がないのが実情です。

Q.研修医は一人で患者を診察できる?
A.病院や診療科にもよりますが、研修医が単独で診察できるものと、指導医や上級医(2年以上の臨床経験を有している医師)の立ち合いや確認が必要なものがあります。
研修医が一人で行える診療行為の例としては、全身の視診や触診、聴診器などを用いた診察、安静時の心電図検査、皮下や筋肉への注射などが挙げられます。一方、多くの病院で内診や外来診療、脳波検査、動脈注射などの診療行為は単独で行うことを禁じられています。
ただし、単独で行える診療行為であっても、確認や評価を兼ねて指導医や上級医が同席するケースが多いです。

医師になるための第一歩として、まずは医学部を目指そう

研修医は国家試験を突破した一人の医師ではありますが、まだまだスタート地点です。一人前の医師になるために、先輩医師はもちろん、さまざまな医療従事者や患者さんと関わりながら、医療に関する能力を高めていく必要があります。

一方で、研修医になるまでの道のりも決して楽ではありません。医師の道は困難にまみれていますが、なかでも最初の壁として立ちはだかるのが医学部受験です。医師国家試験などと同様に、医学部入試も膨大な時間をかけて計画的に準備を進めなければ、合格を掴むのは難しいでしょう。

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