

MESSAGE
物理の知識習得へ。
多くの問題を解き、知識を活用することが、何よりの近道。
物理の入試問題では、基礎から標準レベルの知識を求められる問題が多くを占めています。また、多くの大学で難度、出題傾向が類似する傾向にあります。そのため過去問に取り組みながら、苦手の克服と、問題を正しく理解して正確に解答する力を養っておくことが大切です。
物理
大渕 一彦 先生

どれだけ手を動かして問題を解いたかが、
物理の知識習得のポイントに。
物理は、覚えるべき公式などがそれほど多くない科目です。重要なのは、覚えた知識をどこで、どのように使うのかということです。知識を確実に習得するには、手を動かして多くの問題を解き、知識を活用する経験を数多く積む必要があります。そのため、授業では解説する時間を必要最低限にして、演習の時間をできるだけ多く取るようにします。
また、演習中には生徒をよく観察しています。計算の仕方に改善できるところがないかをチェックし、回り道をしていたらその場でアドバイスします。計算の工夫をすることで、無駄な時間やミスをする可能性を減らすことができます。

課題解決につながる
最適な問題を生徒一人ひとりに。
物理の入試対策として、スピーディーに典型問題を解く力が大切です。問題を見ながら考えるのではなく、問題文を読んだ瞬間に活用する公式が思い浮かび、反射的に答えられるような学習が必要です。標準的な頻出問題集を繰り返し解き、「この問題を解くためには、なぜこの公式が必要なのか」といった本質的なことまで理解できれば、難度を上げた問題や過去問へとステップアップします。
ただし、やみくもに問題を解くことが効率的な学習法とは言えません。受験校の出題傾向に沿った問題か。また、自分の課題解決につながる問題か。そうした視点で問題を選択し、解き、定着させることが重要です。私が数ある問題から一人ひとりに最適なものを選び、授業に向かうのはそうした理由があるからです。


Q&A
- 授業で理解できたことを、
しっかり定着させる方法は? - 私は、授業ではまず現象や公式などの解説や、問題を与えて、その答えや解法などを最初にひと通り伝えます。その後、生徒自身の言葉で、今解説した内容について改めて説明してもらいます。これは自分の力で理解したことを言語化する作業です。 自分の言葉にすることで知識が整理され、定着します。さらに、間違って覚えていたり、漫然と分かったつもりになっていたりするなどの危険を回避できるのです。
- 直前期、そして本番にやるべきことは何ですか?
- 直前期は難問や新しい問題に手を出すのではなく、標準レベルの問題を解いて、疑問点や理解できていないポイントなどを総点検してください。もし新たな課題が見つかったら、集中的に対策を行いましょう。また入試当日、問題に取り組む際は、最初に問題数と内容のチェックを。過去問と同じ出題形式か、変更点はないか、見慣れた問題か、見慣れない問題かを確認し、解いていく順番や時間配分など戦略を立てましょう。