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順天堂大学医学部の偏差値・学費・入試情報などを徹底解説!

笑顔の医大生たち

順天堂大学は、慶應義塾大学、東京慈恵会医科大学、日本医科大学と合わせて私大医学部“四天王”と呼ばれており、私立医学部の中でもトップクラスの難易度と人気を誇ります。

この記事では、順天堂大学医学部を目指す受験生と保護者の皆様に向けて、偏差値や難易度、学費、奨学金、入試情報、大学の特色まで、気になる情報を網羅的に解説します。
ぜひ最後まで読んで、志望校決定にお役立てください。

順天堂大学医学部の偏差値

まず、順天堂大学医学部のレベルを知る上で最も重要な指標となる偏差値について見ていきましょう。

以下の表は私立医学部の偏差値ランキングトップ10です。

順位

大学名

偏差値

所在地

1

慶應義塾大学

72.5

東京

2

東京慈恵会医科大学

70.0

東京

2

順天堂大学

70.0

東京

2

日本医科大学

70.0

東京

2

関西医科大学

70.0

大阪

6

自治医科大学

67.5

栃木

6

大阪医科薬科大学

67.5

大阪

6

国際医療福祉大学

67.5

千葉

6

東邦大学

67.5

東京

6

昭和医科大学

67.5

東京

※河合塾が提供する大学入試情報サイト Kei-Net「私立大 2026年度入試難易度予想ランキング表」参照

表からも分かる通り、順天堂大学は慶應義塾大学に次ぐ難易度であり、極めて高い学力が求められます。
医学科の中でも偏差値が非常に高いため、東京大学や東京科学大学などのハイレベルな国公立大学の医学部を志望する受験生が併願校として選ぶケースも多いです。

順天堂大学医学部の学費

医学部進学を考える上で、偏差値と同じくらい気になるのが学費でしょう。
ここでは順天堂大学の6年間の学費について紹介します。

以下は私立医学部の6年間の学納金総額ランキングトップ10です。

順位

大学名

入学金

学納金(6年間総額)

1

国際医療福祉大学

1,500,000円

18,500,000円

2

順天堂大学

2,000,000円

20,800,000円

3

関西医科大学

1,000,000円

21,000,000円

4

藤田医科大学

1,500,000円

2,152,0000円(2026年度以降)

5

日本医科大学

1,000,000円

22,000,000円

6

東京慈恵会医科大学

1,000,000円

22,500,000円

7

慶應義塾大学

200,000円

22,659,600円

8

自治医科大学

1,000,000円

23,000,000円

9

東邦大学

1,500,000円

25,800,000円

10

昭和医科大学

1,500,000円

27,000,000円

※2025年7月現在、各大学HPで公開されている情報を参照
※医学部医学科における金額
※施設設備費・教育拡充費等含む
※寮費・委託徴収金・諸会費等は含まない

順天堂大学は入学金こそ他大学に比べて高いものの、6年間の学費総額については2008年度に約1,000万円値下げし、私立医学部のなかでは2番目に安い約2,080万円となりました。
経済的な理由で私立医学部を敬遠していた層にも門戸が広がったことで、人気が一層高まったようです。

国公立・私立含め他大学の学費についてはこちらの記事で詳しく解説しておりますので、よろしければご一読ください。
医学部6年間の学費はいくら?国公立・私立医学部の費用や奨学金制度などをまとめて紹介

順天堂大学の奨学金制度

順天堂大学の学費は私立医学部のなかでは安い水準でありますが、より経済的負担を軽減できる特待生制度や奨学金もあります。

学費減免特待生制度
対象者
一般選抜A方式の二次試験合格者のうち、成績上位者10名

免除される学費
・1年次の学納金が入学金(200万円)のみで、授業料・施設設備費・教育充実費(計90万円)が免除
・2年次~6年次の学納金が、通常358万円/年から100万円/年に(各年258万円免除)
※1年次の寮費・諸会費・教材費等は減免対象外

この制度の対象となるには、合格者の中でもトップクラスの成績を収める必要があり、狭き門といえます。しかし、本制度を活用できれば、6年間の学費総額が2,080万円から700万円となり、経済負担を計1,380万円減らすことができるため、とても魅力的な制度といえるでしょう。

地域枠
順天堂大学医学部では、将来特定の地域医療に貢献することを志す学生のために「地域枠」を設けています。この制度を利用すると修学資金の貸与を受けることができ、学費負担を大きく減らすことが可能です。

地域

貸与額

対象者数

東京都地域医療医師奨学金(特別貸与奨学金)制度

修学費(2,080万円)+生活費(月額10万円)
6年間の総額2,800万円

8名

新潟県医師養成修学資金貸与制度

6年間の総額2,160万円(月額30万円)

1名

千葉県医師修学資金貸付制度

6年間の総額1,440万円(月額20万円)

5名

埼玉県医師育成奨学金制度

6年間の総額1,440万円(月額20万円)

10名

静岡県医学修学研修資金制度

6年間の総額1,440万円(月額20万円)

5名

茨城県地域医療医師修学資金貸与制度

6年間の総額1,800万円(月額25万円)

2名

※順天堂大学公式HP参照

上記修学資金は“貸与”ではありますが、卒業後に地域内の医療機関に特定期間働くなどの条件を満たすことで、貸与された修学資金の返還が免除されます。
将来のキャリアプランが明確で、地域医療に貢献したいという思いが強い方には、地域枠の活用をおすすめします。

地域枠については下記記事で詳しく解説していますので、こちらをご確認ください。
医学部の地域枠とは?メリットやデメリット、地域枠のある大学も詳しく紹介

その他の利用可能な奨学金制度
基礎医学研究社養成奨学金

対象者
①研究医特別選抜の入学者(2名)
②入学後に基礎研究医養成プログラムの特別コースに進み、4年次以降に希望した者

貸与額
月額10万円
①1~6年次および大学院修了まで ②4~6年次および大学院修了まで

上記に加え、給付型および貸与型の「日本学生支援機構(JASSO)」の奨学金や、地方公共団体や民間団体による奨学金制度もあります。

これらの制度をうまく活用することで、経済的な不安を解消し、学業に専念する環境を整えることができます。
詳細は大学の学生課などで確認しましょう。

順天堂大学医学部の入試情報

勉強する受験生順天堂大学医学部は多様な入試方式が用意されているのが特徴です。
2026年度入試における入試方式と各募集人数(定員)は以下の通りです。

入試方式

募集人数

一般A方式

64名

一般B方式

5名

前期共通テスト利用

10名

共通テスト・一般併用

12名

後期共通テスト利用

5名

研究医特別選抜(総合型)

2名

地域枠選抜

東京8名、新潟1名、千葉5名、埼玉10名、静岡5名、茨城2名

※「2026年度 順天堂大学医学部 入学試験要項」参照

一般選抜A方式(2026年度)の入試科目・配点と出題傾向
ここでは、最も募集人数が多い一般選抜A方式の入試科目と配点を見ていきましょう。

一次試験:2026年2月3日(火) 
一次試験合格発表:2026年2月11日(水)
試験内容

教科・科目

配点

解答形式

試験時間

理科(物理・化学・生物から2科目)

200点
(各100点)

マーク式および記述式

120分

英語

200点

80分

数学

100点

70分

小論文

評価は一次試験では使用せず、二次選抜で使用

記述式

70分

※「2026年度 順天堂大学医学部 入学試験要項」参照

二次試験:2026年2月13日(金)~2月15日(日)のいずれか 
二次試験合格発表:2026年2月20日(金)
試験内容:面接試験(および一次試験の小論文の試験結果)

二次試験の面接は、2025年度入試では個人面接形式を採用しており、事前アンケートの記入が求められました。また、小論文試験での内容も例年問われているので、小論文の解答をまとめておくと良いかもしれません※。
※実際に順天堂大学の入試を受験したメディカルラボ受講生による「受験レポート」参照

近年の入試倍率の推移
順天堂大学の医学部は非常に人気が高く、毎年高い倍率で推移しています。
以下は一般選抜A方式の近年の入試結果です。

年度

募集人数

志願者数

受験者数

合格者数

志願者合格倍率

2025年

64

2,211

2,039

169

13.08

2024年

64

2,365

2,198

172

13.75

2023年

64

2,180

1,998

187

11.65

※2023年度~2025年度「順天堂大学 入試結果」参照

志願者合格倍率は毎年10倍を超えており、2024年度以降は13倍以上と、極めて厳しい競争であることがわかります。
上記合格倍率は正規合格だけでなく、繰り上げ合格者も含めた倍率であり、合格を勝ち取るには相当な努力が必要です。

順天堂大学医学部の特徴

偏差値や入試だけでなく、入学後の学びについても気になるところです。
ここでは、順天堂大学医学部の学びの特色を紹介します。

学是・理念・ポリシー
順天堂大学は、学是である「(人として他者を思いやり、慈しむ心)」と教育理念である「不断前進(現状に満足せず、努力を続ける姿勢)」を教育の核としています。アドミッションポリシー(求める学生像)でも、この「仁」の心を持ち、生涯にわたって学び続ける意欲のある人材を求めていることが明記されています。
また、学生たちが集団の中で「仁」を養えるように、入学後の1年間は全員が寮生活を行うのも特徴です。

カリキュラム(2025年度現在)

1年次

附属病院での見学実習が始まり、早い段階で医療現場に触れる機会が豊富にあります。
また、PBL(グループでの課題解決型学習)を行い、自主的な学習能力とコミュニケーション能力を養います。

2年次~

本格的な実習が始まり、解剖学実習や診察技法実習に取り組みます。

4年次~

臨床現場での実習や海外での臨床実習などが予定されています。

「基礎研究医養成プログラム」
順天堂大学では、研究医を目指す学生のために1年次から受講可能な特別プログラムを設けています。早期から医学に関する研究を始めることができ、キャリア形成に役立ちます。また、研究活動支援や奨学金などの経済支援も受けられます。

医師国家試験合格率

順天堂大学医学部の医師国家試験理合格率は例年96%以上を記録しており、国公立・私立を含め過去10年間の平均合格率は全国第2位とトップクラスの合格率を誇っています。
これは、大学の手厚い教育とサポート体制の質の高さを示しています。

医学部キャンパスの場所

さくらキャンパス(1年次)
千葉県印西市平賀学園台1-1

本郷・お茶の水キャンパス(2~6年次)
東京都文京区本郷2-1-1

本郷・お茶の水キャンパスは日本の教育・文化の中心地に位置し、複数の路線が利用できるため交通の便は非常に良いです。
周辺には東京大学や東京医科歯科大学などもあり、アカデミックな雰囲気に満ちています。

順天堂大学の入試レベルを知るために

ここまで紹介してきたように、順天堂大学医学部には充実した教育環境と医師になるための確かな道筋が用意されています。
しかし、偏差値の高さや志望者の多さから、医学部受験における最難関大学の一つといえます。

合格をつかむのは容易ではありませんが、受験の第一歩として順天堂大学の入試レベルを確認することから始めてみましょう。
そこでおすすめしたいのが、医系専門予備校メディカルラボが実施している「私立医学部大学別 実力判定テスト」です。

実力判定テストは、順天堂大学を含む計14大学の出題傾向をプロ講師が徹底分析して作成した模擬テストです。
問題内容はもちろん、マークシートや記述式といった解答形式や配点、問題・解答用紙のサイズなど、細部まで各大学を再現しています。

順天堂大学の実力判定テスト問題例
順天堂大学の実力判定テスト問題例

テストの結果は成績個票にて、現時点での合格可能性や設問ごとの傾向と対策などと合わせて確認できます。
また、学習方針についてのアドバイスもチェックが可能です。

受験可能な大学は以下の通りです。

岩手医科大学

東京慈恵会医科大学

近畿大学

埼玉医科大学

東京女子医科大学

兵庫医科大学

杏林大学

北里大学

川崎医科大学

順天堂大学

金沢医科大学

福岡大学

東京医科大学

藤田医科大学

 

※1大学につき4,000円
※複数大学を同時に受験することも可能です

ご希望の方には、成績個票をもとに医学部入試のプロがより細かいアドバイスを行う「個別カウンセリング(無料)」も実施。
受験生一人ひとりの学習状況を伺いながら、受験対策や志望校選びに関する相談にも対応いたします。

順天堂大学の受験を検討している方は、ぜひ実力判定テストに取り組んでみてください。

実力判定テストの詳細はこちら

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