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医学部受験数学は「ぬかりなく」

VOL.8メディカルラボ東京お茶の水校 数学講師 渡辺幸太郎



数学のセンター試験対策

国公立医学部を受ける方はセンター対策に入られていると思います。センター試験でつまずいても二次試験で挽回できる医学部は多くありますが、得点するにこしたことはない。

最近はセンター試験の数学と二次試験の数学の立ち位置が少し変わってきていて、特に数学ⅡBで顕著なんですが、センター試験の数列、ベクトルというところがどんどん難しくなってきています。計算も大変になっていて、国公立の二次試験レベルまでやっておかないと解けないんじゃないかなという問題も増えている。もし、数学ⅡBで得点が欲しいのであれば、中堅校の国公立二次試験くらいまでの勉強が必要になってくると思います。今まではセンター試験は過去問をやっておけばいいと思われていましたが、それを作成者側も気づいていて、ちょっと変わってきているなという気がします。

過去問をやることも60分で解かなければならないリズムを掴む上で大事ですが、それプラス解き方・考え方というのもしっかりしていないと、パターンだけでは突破できないかなと思います。

以前、教鞭をとっている私立高校で苦い思いをしたことがあります。数学的帰納法という分野がそれまでセンター試験に出たことがなかったのですが、二年前に出てしまいまして。

僕はそのときに数Ⅲを教えていたんですが、「数学的帰納法がわからないんです」と質問に来た生徒がいたんですね。その生徒はセンター試験しか受験しない生徒だったので「出ないよ」と言っていたんです。でも、出てしまった。そのときは問題が簡単で、その生徒も出来たので良かったんですが、そこからは「何が起こるかわからない」ということを肝に銘じまして、全ての分野に対してぬかりなく対策しようというふうにしています。

センター試験に関しては、今年は新課程への移行の年ですが、新課程の範囲に関してはそんなに難しくならないだろうというのが僕の予想です。今までも新課程の変換期はそうでありましたし。だからこそ新課程をぬかりなくやっていこうという方針を、浪人生に対してもとっています。
 

新課程で注意が必要な分野

新課程移行に関して気をつけなければならないことですが、例えば新課程で入ってくる「原因の確率」なんかは確率の延長なので問題ないと思います。ちょっと勉強は必要ですけれども、コツさえ掴めば点は取れる。心配なのが「データの分析」という、今までは学校ではやっていなかった分野です。数学Bという教科書のうしろのほうに入っていて、ただ教科書に載っているというレベルのまったく触れられていない分野でした。そこがイメージをしにくい。旧課程だと数学Bに入っていたので、解くときに数列が使えるんですよね。ところが今年は数学Ⅰというところに入ってしまったので、記号が使えない。ということは出題形式が変わってしまうので、まったく未知です。

対策としては、今までの数学Bで出題されていた問題を見ておくこと。それと、模試ではすでにしっかりと出題されていますので、それを見直しながら、教科書レベルの知識をしっかりと入れておくということでしょう。基本を理解していれば対応は可能です。
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