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設問を解くために英文を読むというトレーニングを

●VOL.21 メディカルラボ東京お茶の水校英語講師K.M



単語は何かに関連付けなければ覚えることができない

英単語の学習で僕がよく生徒に言っていることは、長文を読む時にいつも使っている単語帳を横に置いておきなさい、ということ。ひととおり辞書を使わずに読んでもらってから、普通だと辞書を使っての復習となるわけですが、僕は辞書の前に単語帳の索引を見なさいと言います。索引に載っていて覚えていないのはダメだろうと。でも、覚えていなくても載っていたということがわかっていれば自分を褒めなさいとも言います。覚えていなければ忘れることもできないので、これは一歩前進している証拠ですからね。単語は何かに関連付けなければ覚えることはできません。「この長文のこの単語はあの単語帳に載ってた!」「これは昨日やった長文にあった」という風に長文と単語帳の相乗効果で印象付けていく。単語については、今は覚えていなくてもいいとか、そもそも覚えなくていいとかという優先順位もあって、それは生徒自身ではなかなか判断できないことなので、単語帳の索引に出ているものは覚えようよ、としています。

長文を読みながら単語帳をめくるという反復練習は、単語数も増えますし、語の使い方も身に付きます。単語の意味を覚えることは当たり前で、その使い方がわからなくてはどうしようもない。「それは名詞を修飾する形容詞なのか? それをしてはいけない形容詞なのか?」「人を主語にしてもいい形容詞なのか、そうではないのか」といった問題は、単語の意味だけを知っていても絶対に解けません。文法の問題集で対策するだけでなく、長文を読んでいく中でもそういうことに対して敏感になっていないと。マンツーマンの授業スタイルは講師側からそういった問いかけがいくらでもできるのが魅力です。
 

医療英単語の対策法


医療英単語については、僕自身はそんなに必要ないと思います。一般的な英文に使われる体の部位だとか、有名な病名や化学物質の名前などがしっかりおさえられていればよいかと。医療英単語に取り組むのは秋以降で、頻度の高い単語をリストアップし、横に正の字でも書いてどれくらい出てきたかカウントしてみるといいですね。

例えば、杏林大学の問題には病名や難しい医療単語が出てきます。その難しい単語をXでもYでもいいから置き換えて読んでみる。そうすると一つの段落に、体のどこらへんの病気なのかなど、いろいろな説明が書かれています。日本語で綺麗に言えなくても、どういった物かは分かるわけです。そうすると設問は答えられるんですね。例え訳すことができても、意図がわからないと設問は解けません。訳すことと入試問題を解くということは別の次元のことなんです。単語を覚えるにこしたことはないんですが、キリがありませんよね。東邦大学の問題なんかは日本語の和訳を読んでも難しいですから、極論、設問が解ければいいんだと考えたほうがいいですね。

杏林大学や東邦大学といった医学部の、難しい医療単語が頻出する問題は、取り組む前から「知らない単語が出てきたら解けないんじゃないか」という恐怖心が受験生の中に生まれてしまいます。この気持ちがあると、分かる物も分からなくなってしまう。僕はよく、空所補充問題で「山と言えば、川だろう」ということを生徒に言いますが、英語にはそのような相関関係があるんですね。soとくれば「so ~ that」だとか。ある単語、ある言葉がくると、構造的にこれがくるという。知らない難しい病気の名前が主語だったりすると、そういうことが分からなくなってしまうんです。これは過去問演習を積み重ねていく中で慣れていく他ありません。ありきたりですが、演習の回数なり時間が自信になることは確かです。臨機応変に対応する融通の良さも、演習を重ねていくうち身に付きます。

センター試験がクリアできるならば国公立医学部を

国公立医学部に関しては、基本的に記述なので最低限の単語力があれば、私立医学部よりも絶対に楽だと思います。記述問題は減点方式で点数がつけてもらえるからです。プロセスが見てもらえるんですね。その点、私立の場合は容赦がない。例えば内容一致問題で選択肢を2つまで絞った時、そのプロセスは何の意味も持たないんです。国公立の英作文は大枠ができていれば、単語の間違いなどのちょっとしたミスはマイナスで済みます。私立のほうが断然、単語の量や正確さが必要になる。なので、センター試験をクリアできるようなオールラウンドな人は、国公立をおすすめします。国公立は私立の医学部よりも倍率も低いですしね。高校1年生の段階で医学部を目指している人は念頭に置いて勉強していってもらいたいです。 一覧へ戻る