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医学部推薦入試分析会~東京医科大学・東京女子医科大学~

●VOL.19 東日本エリアマネージャー/東京お茶の水校舎長 佐分篤史

東京医科大学と東京女子医科大学の推薦入試

東京医科大学の推薦入試

ここからは東京医科大学と東京女子医科大学の推薦入試の中身を見てみましょう。入試では何を聞かれるのかということです。まずは東京医科大学。募集定員は20名以内です。20名合格者を出すときもあれば、基準をクリアしている人がいないので20名とらない、というときもあります。東京医科大学の推薦入試を受けたいなと思っている現役生の方は、早い段階で、いま自分の調査書がどれくらいあるのかを調べてください。中高一貫校で10段階評価の高校があったり、ABC評価の高校もあると思います。しかし、推薦入試では5段階評価で算出しなければならないので、換算してどれくらいクリアしているのかということを学校の先生に確認してください。推薦入試に関して言えば、基本的には高校三年生の1学期までの成績です。東京医科大学と東京女子医科大学は調査書全体の平均となります。東京医科大学や東京女子医科大学以外の推薦を受けますよ、という方は、調査書全体というところもあれば、英語・数学などの主要科目だけですよ、という大学もあるので、自分が受けたい大学の要項を確認し、それぞれの大学が指定している科目の平均値を出してください。「国語とか社会はあまり勉強していなかったから自信ないな・・・」という方は主要4科目だけクリアしたら受験できますよという大学もあります。 
 
東京医科大学は、評定全体の平均値が4.0。また、合格した場合は必ず入学を確約できる者となっていて、専願です。合格したら辞退できません。必ず入学しなければならないという条件です。それと、ここを確認してください。「同一高校からの推薦は2名以内とする」。同じ高校で東京医科大学の推薦を受けたい人が5名いた場合、そこから高校内で選抜が行われます。「あなたを推薦しましょう」という具合に、高校側の選抜をクリアしなければ受験できません。
選考方法は小論文が2題、日本語の課題と英文が出ます。あとは面接と適性検査があり、基礎学力検査というものがあります。基礎学力検査は数理的問題。これらはホームページで発表している内容です。
 

東京女子医科大学の一般推薦入試

続いて東京女子医科大学の一般推薦についてです。指定校推薦と一般推薦にわかれているので、指定校推薦をもらえる方であれば、ぜひそちらを利用してください。指定校推薦の倍率は1.1倍なので、圧倒的に有利となります。
 
今回は一般推薦のお話で、採用は約20名。前期後期制の高校もあるので募集要項には「前期まで」という表現を使ってありますが、東京女子医科大学も一学期までの評定を使うと考えてください。「全科目の評定平均が4.1以上」です。ここの表現も東京医科大学と東京女子医科大学では違いますが、どちらも全教科の評定が対象になっています。選考方法は「自己評価書」「志望理由書」「調査書」、それと「適性検査」――この中に小論文、面接、グループ討論といったものが含まれます。


東京医科大学の推薦試験では何が行われるのか
 
では、東京医科大学からお話していきます。実際の小論文でどんなテーマが昨年出ていたのか、どれくらい時間が与えられたのかということも、全て非公表になっています。メディカルラボの生徒で実際に受験された方からのリスニングを元に、何がポイントになるかと考えると、「スピード」です。かなり限られた時間の中で、日本文と英文の小論文を完成させる必要があり、適性検査も時間との勝負です。スピードが大変重要になってきます。
 
最後に「基礎学力検査」というものがあります。基本的な数学と理科の、読解力があれば解けますよという問題です。こちらも時間的余裕がないので、どんどん解いていくということが重要になってきます。 
 

東京女子医科大学の推薦試験では何が行われているのか
 
東京女子医科大学についても、適性検査と小論文ではスピードが要求されます。
個人面接とグループ討論がありますが、個人面接では自分を作らずに、ありのままの今の姿を答えてもらえたらと思います。
 
ポイントはグループ討論ですね。グループ討論というのは、与えられた課題について意見を求められます。自己紹介、司会の立候補、グループ内での意見のまとめ役など、アピールをする場面がたくさんあるので、積極的な姿勢で臨んでもらいたいと思います。 一覧へ戻る