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メディカルラボには医学部受験のプロがいます!

医学部合格のための数学力を確実につける方法

●VOL.20 メディカルラボ東京お茶の水校 数学講師 寺井裕人



医学部受験の数学で得点する力をつけるには?


今、受け持っている生徒は国公立医学部志望、私立医学部志望、どちらもいるんですが、数学が苦手な生徒のほうが多いです。苦手というか、「数学でなかなか点がとれないです」っていう生徒ですね。医学部受験生全体で見ても、数学で苦しんでいる子は多い気がします。

僕は高校一年生までは数学ができませんでした。学校の先生の授業を聞いていて、分からないことはないんですよ。でも実際にテストになると「あれ?できない」ってなる。嫌いでもない、分からないことはないのに、どうしてできないんだろうって、ずっと思っていました。ある時、数学の先生が、授業が終わって騒がしくなった生徒たちに向かって言ったんです。若くてやる気のある先生だったんです。「数学が分かるのに、テストで点数がとれない奴いるか!?」って。「あ、僕だ」と思って聞いていたら、「そういう人は、この問題集のテスト範囲のところを3回やりなさい」って先生が言うんですよ。「あ、1回もやってなかった。騙されたと思って3回やってみるか」ってやったら、テストの点がすごく良かったんです。それからは楽しくて、数学と物理にはまりました。とにかく計算することが好きになってしまって、休み時間にひたすら計算をやってしまうほど。そうなってからはウナギ登りで成績が良くなりました。成績が良くなると気持ちも良くなるから、どんどんやるでしょ? いいスパイラルに乗って高校の3年間を過ごせました。

本当に、あの先生のほんの一言だったんです。それがきっかけで、今41歳ですが、ずっと数学をやっている。だから生徒にも「3回やりなさい」って言います。

「3回やりなさい」って言ったことを本当に生徒がやっているかはチェックしません。でも、やった人は伸びますし、さぼった人は3ヶ月後に同じ問題をやらせてもできない。はっきり出ますね。愚直にやっている人が「最後は勝つ」。問題の種類で言ったら、数学はそんなに多くないんです。だから繰り返しやるんです。メディカルラボは50分の講義の後に、50分の演習、そして50分の解説をやるんですが、講義の時は分かっているのだろうけれど、演習でいざ類題をやってみようとしても「できませんでした」というパターンのほうが多いです。それで宿題で類題を解いてもらって、またできないから、また宿題を出して…その繰り返しです。メディカルラボにはチェックテストというものがあって、定着の度合いがよく分かる仕組みになっているんですね。

僕もそうなんですけれど、人間ってすぐには考え方が定着しないんです。でも、後になってもう一度やってみると意外にできる、ということは結構ある。「今はわからなくてもいいから、一ヶ月後にまたやろう」と、一ヶ月後に同じプリントを生徒にやらせてみると意外とできるんですよね。ちょっと後になると「なんだこういうことだったのか」と分かることは多いです。「わかったぞ、これ!」って思うことはとても大切です。その成功体験によって、良い方向に回っていくんです。
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